2013年版 トヨタ TS030の凄さ
日本の四輪モータースポーツを代表する企業、と言えば何と言ってもホンダだと主張するファンも多い事でしょう。
しかしながら、今現状ではトヨタもかなりな決意を持って国際レースに臨んでいます。
それが、2012年から復活した世界耐久選手権、通称WECと呼ばれるシリーズです。
そのシリーズのために作られた純粋なレース用車両が、トヨタTS030 HYBRIDというプロトタイプカーなんですね。
これは読んで時の如くハイブリッド技術を搭載した、まさに次世代のレーシングカー。
同じクラスでタイトルを競うのは、ドイツのアウディーで、そちらはディーゼルと組み合わせたハイブリッドで参戦しています。
トヨタ式の有利な点は、ハイブリッドが電気を貯める部品に、通常使われるバッテリーではなく、スーパーキャパシターというのを使っている所。
化学反応を介して電気を貯めるバッテリーと違い、キャパシターは、言ってみれば純粋に電気工学的な作用で電気を蓄積するので、そのときのレスポンスが非常に良くエネルギーロスが少ないのです。
そんなハイブリッドシステムは300馬力も発生する能力があって、3.4リッターV8エンジンの530馬力とあわせて、フルアシスト時にはアウディーを遠く後方へ引き離す、、、、期待も大だと思います。
スーパーキャパシターは、自動車だけでなく社会にも貢献する技術。
レーシングテクノノロジーから、新しいエネルギー社会が生まれると、私たちモータースポーツファンのイメージもぐんとアップします、必ずねっ。